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子供のころ描いていた夢
by achi on Aug.22, 2012, under Diary
Facebookとか言うソーシャルな関係開発、関係維持支援システムを使っていて懐かしい友人にネット上とは言え再会する事が出来たり、同級生に「○○君は今」って教えられたりするととても懐かしい気分になって思わず本人をネットで探したりしてしまう。
そのうちの一人がとても印象的だ。
彼は高校進学を前に私に自分の夢を語ってくれた。
そもそも彼は他人と違うものを一つ抱えていたのだ。きっとあまり多くの人には語っていなかったと思うのだが、彼は左右の足の長さが異なることでリハビリ治療を受けていた。当時の話では治療を定期的に行わないと次第に長さの差が大きくなるそうだった。
その彼がある日私の家で「僕はリハビリに関係する学校へ進みたい」と語ってくれた。
当時の私はと言うと特に希望を持っている訳でもなく、何となく読んだ本に感化されて「何か国語も会話できる通訳っていいな」程度にイメージしていた。
あれから35年くらい経っているか。ネット検索で見つけた彼は、ある大学でまさにリハビリに関係するテーマの教鞭をとっている。これは驚いた。
自分が一貫性のある夢や希望を持たずにここまで来て、今でも目標を見失いそうになっていることに急に腹が立ってくる。
でもまてよ、他に色々思い描いていなかったか?
ここでさらに浮かんだのは別の同級生とのシーン。色んな遊びや会話があったはず。そんな中の一つにたぶん小学校六年生のころの話だ。
先生が「未来をイメージして絵にしなさい」と言う課題を出して、みんながそれぞれイメージした未来を描いた。
もちろん「何年後」なんて具体的なイメージは無いんだけど。
その同級生が書いた未来はそれこそ「鉄腕アトム」が出てきそうで、「謎の円盤UFO」が飛んでいそうで、「サンダーバード」がすぐ駆けつけてくれそうな世界だった。
私はきっと未来はこうなるんだろうな、って感覚でその絵を眺めていたのを思い出した。
さて現代。
私の事は棚に上げておいて、子供のころ描いていたような時代になっているだろうか。
戦後の復興の勢いは確かにすさまじかったと思う。高度成長期の勢いは日本自体が最先端を突き進んだ。
しかし今は?
描いた未来図はまだまだ遠い未来だ。
これがとてもさみしい。
少しでもあの未来図のように、あるいは別の形で新しい世界が開けたら、どの人たちももっと明日に希望が持てるだろうな。
打算的に生きたくはないな。
夢も希望もどんどん大きくしていきたいものだ。