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Archive for 5月 27th, 2009

環境変化と思考変化

by achi on May.27, 2009, under コーチング


あらゆる職種で業務上あらゆる物事は通常一人だけでは発生せず流れも起きない。
特にルーチンワークは必ず複数の人が介入する。
販売管理や顧客管理などの中でも、データのみを扱うプロセスではさほど思考を必要としないが、イレギュラーな作業ではほぼ確実に複数人の思考が入り込み、フローの分岐によって結果が異なる事も多い。

注意点として、「他人の思考は常に変化する」ととらえねばならない。

 以下、部下に告げた内容。
先に稟議書の件で「一旦承認を受けているので」と言う話が出て、「その時の経済状況と同一かどうかを客観的にも判断した上で妥当な結果へ導くことが大切」と教えた。
これは企業の経営状況ももちろんだが、管理体制や人事配置に関しても変化を伴っている可能性がある中で、同一案件が同一処理で流れる事はあり得ないと言う発想である。

もっと具体的に述べるなら、たとえば営業所の誰かからExcelを使った資料作成の依頼が入ったとしよう。
その時点では「何と何を見たい。こういう風に並べて表を作ってくれないか」と言う依頼だった。
数日間資料作成にいそしみ、依頼人が要求するものは網羅したと確信して資料を提示した。
ところが気持ちよく渡したはずだが、本人の表情には満足感は無かった。

これは何故か?

人間というものは極端な話、数秒単位で思考が変化する。
依頼した時点でイメージしていた目標物とその目的に関して、依頼後に新たに蓄積された知識や情報から、依頼物に対する期待感が変化する事が多い。
次に人間の思考は常に自分の意識の中で自然に相関関係を作り上げてしまう。
依頼した資料は、依頼時点のものではなく、今現在の知識や情報が加えられて既に変化しているのだ。

だから提示した際に満足出来なくなっている。本人はこの意識の変化には気づいていない。

これを依頼時に細かく記録を取って、提示した際に不満を述べられても「こう依頼されたのだから、結果は要望通りです」と告げるのは果たして適切か?

実はこれは相互関係を崩している典型なのである。

依頼を受ける際に、目標物や目的、期待した効果や結果をきちんと説明する責任がある。
受ける側もしっかり理解する必要がある。
その上で双方がこの”目的物”の完成度を高める努力をするべきなのだ。

そうすることで双方の成長度合いが増し、結果的に期待以上の効果が出る頻度が高まる。

これが正しい相関P.D.C.A.の実践方法であると確信する。

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